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進捗レポート

東ティモール水支援、スタート! 現地レポートvol.2

この日訪問したのは、Carrying Water Projectが支援する村、ウラホー村・ハトライレテ集落。
この村に「重力式給水システム」を設置し、暮らしに必要な水まわりの環境を支援していく予定となっていて、その現状を知るための訪問でした。
山にかこまれた小さな村の姿は、ほんの少し、大野をほうふつとさせます。

村には水道施設が整っておらず、人々は毎日朝と夕方、山の上にある小さな水源まで歩き、
その日必要な水を手に入れます。
朝の4時、5時にはこうして水源に集まり始めます。水汲みは、女性や子どもたちの仕事で、
水汲みが終わってから、学校に行きます。こんな重労働を、毎日しているんです。

私たちが村を訪れると、ここでも100名を超える村人たちが、歓迎してくれました。
山の上の水源に向かい、水の神様への祈りをささげる儀式が始まります。
村人たちの様子から、重力式給水システムへの熱い期待がひしひしと伝わってきます。

大野市を代表して、今副市長から村の皆さんにご挨拶を。
水を通じて、この村の方々と交流できてうれしく思っていること、
この地に暮らす全ての人たちにとって、便利で安全なシステムを作るため、
協力していきたいことを伝えました。

次に訪れたのは、ウラホー小学校。
ここに、重力式給水システムから水を引く予定になっています。
今、学校には水設備がなく、学校からすこし離れた場所にある水源まで生徒たちが
水を汲みに行っているとのこと。

歓迎の気持ちをこめて、生徒たちが歌を披露してくれました。
歌のお礼に、大野市からはサッカーボールをプレゼント。
サッカーは東ティモールで人気のスポーツです。

翌日、大野で少年サッカーチームのコーチを務める吉田さんを中心に、小学生たちと
サッカー大会を開催。みんなで子どもたちとサッカーボールを追いかけたり、折り紙で遊んだりして、親睦を深めました。
どの子も元気で人懐っこい!でも、少し体が小さいのが気がかりです。
東ティモールでは、栄養が足りなくて発育が遅れてしまう子どもが50パーセントを
超えているんだそう。水の確保と同じくらい、大きな問題ですよね。

学校を後にし、水源で水汲みをする人たちに改めてお話を聞きました。
水汲みは大変ですか。尋ねるとみんな「大変だ」との答え。
重力式給水システムができたら、何をしたい?
その質問にどう答えていいか、村の人たちは分からない様子。

6年間東ティモールで暮らしてきた、通訳の深堀さんが教えてくれました。
「水がいつでも手に入るって状況が、急には想像できないみたいですね。
それくらい、彼女たちにとって水は貴重なものなんですよね。」
例えば、こんなこともできる、あんなこともできるかも・・・。
言葉を交わすうち、村人たちからも、少しずつ声があがってきました。

「子どもを水浴びさせたい」「食器を洗いたい」、「洗濯をしたい」、
「家の掃除がしたい、水を飲みたい」
嬉しそうに、いろんな夢を語ってくれました。

一日分の水を容器にため、大切に使う

子どもをお風呂に入れる、食器を洗う、洗濯をする、そしてきれいな水を飲む。
日本では当たり前の日常が、当たり前とならない世界が、目の前にありました。
明るく、強く生きている村の人たちは辛さを感じさせません。
でも、命や健康に関わる問題に、日々直面しているのです。

ウラホー村からの帰り道、
水もれしている水道管を見た
大野市の帰山さんがつぶやきました。
「補修の方法ひとつとっても、
国のすみずみまで伝わっていないんですね。
ものを贈るだけじゃなく、
こういったちょっとした
知識や技術を、伝えていきたいなあ・・・。」

 屋外の水道管が破裂し、
 水が噴き出していた 

厳しい状況の中にあっても、素朴で優しく、心をつくして迎えてくれた人たち。
その温かさに、私たちのプロジェクトが応えられるよう、気持ちを引き締めました。
大野市と東ティモールが、水を通じて確かに結ばれますように。
村人たちが健康に、豊かに暮らせるようになり、それが大野の誇りになることを目指して、
支援活動を進めていきます。
ウラホー村の重力式給水システムは、2017年7月頃に完成する予定です。
今後の活動も、どうかご支援ください。

東ティモール水支援、スタート!現地レポートvol.1
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